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【資料無料配布あり】OTが語る“働く”を通じたエンパワメント|地域精神OTミーティング登壇レポート

  • エンパワークファクトリー
  • 11月7日
  • 読了時間: 4分


「B型事業所で働くことにどんな意味があるの?」「作業療法士が関わると、どんな支援になるの?」そんな疑問を持つ方へ。

神奈川県川崎市川崎区にある就労継続支援B型事業所「エンパワークファクトリー」は、作業療法士の専門性を活かし、利用者一人ひとりの“自分らしい働き方”を支えています。今回は代表の上原亮介(作業療法士)が登壇した「第20回 地域精神OTミーティング」での発表内容と、当日使用した資料の無料配布をご紹介します。


ミーティングの様子(イメージ)
ミーティングの様子(イメージ)


地域精神OTミーティングとは?──学びと実践を共有する場

精神科や地域支援に関わる作業療法士が全国から参加するオンライン勉強会。今回(第20回)は「就労支援B型事業所におけるOTの関わり」がテーマ。上原代表が登壇し、エンパワークファクトリーの実践を発表しました。



“働く”を通したエンパワメント──発表テーマの背景

発表タイトルは「働くを通したエンパワメント~就労支援B型事業所を運営するOTの実践~」。支援の出発点は、「働きたいけど、働けない」という現場の声です。既存の介護・福祉制度では届かない“はざま”にある人たちの支援を形にするため、エンパワークファクトリーを設立しました。



エンパワークファクトリーの理念──DoingからBeing、そしてBelongingへ

  • Doing(行うこと):3DプリンタやPC作業など“手を動かす”活動

  • Being(在ること):自分らしさを尊重し、安心して過ごせる場

  • Belonging(つながること):地域や仲間との関わりを育む

この3つの軸が、「作業を通じて人と社会をつなぐ」エンパワークファクトリーの支援哲学です。



「作る」から「つながる」へ──3Dプリンタを活かした支援

3Dプリンタを使ったネームタグづくりなど、小さな成功体験の積み重ねから始まる支援。体験 → 個別練習 → 実務参加 → 販売活動という段階的ステップ。誰もが参加できる“ハイブリッド型ものづくり支援”として、個々の強みや興味を活かす環境を整えています。



チームで関わる“働く体験”──役割と自信の積み重ね

利用者全員が企画・制作・販売まで関わるプロジェクト例(ハロウィン製品など)。役割を持ち、チームの一員として意見を出し合う中で生まれる「自己肯定感」や「責任感」。「できた!」という達成感を中心に据えた支援が、次のステップへの原動力になります。



OTの視点で考える“働くこと”の意味──上原代表コメント

「就労支援は“スキルを教える”ことだけではありません。“自分らしく在る(Being)”ことを支えながら、社会と関わる(Belonging)ことが大切です。」

支援の本質は、利用者が“社会の一員として関われる”ことを実感できるプロセスにあります。日々の作業を通じて、自然な形で心理的リハビリテーションが起きていく。それこそが、エンパワークファクトリーが目指す「働く支援の形」です。



質疑応答で見えた“次の課題”──「居心地の良さ」と“次のステージ”

登壇後の質疑では、印象的な質問がありました。「居心地が良い場所であることが、次のステージに移りにくくなる課題もあるのでは?」というものです。

上原代表は次のように語りました。



「まさにこれから我々の大きな課題の一つとして待ち構えているんだろうなと感じました。」

この問いは、B型事業所が抱える“安定と挑戦の両立”を象徴するもの。居心地の良さを大切にしながらも、個々が次のステップへ踏み出すための支援を模索しています。



現場の課題と挑戦──支援と事業の両立

  • 生産活動拡大と販路開拓の難しさ

  • 専門性ある人材の確保・育成

  • 多様な障害特性への対応

  • 経済的持続性と福祉価値の両立

課題を直視し、関係者・地域・企業との「共創」で解決を目指しています。支援者も利用者も共に成長できる“学び合う組織文化”を築くことが、エンパワークファクトリーの強みです。



テクノロジーが広げる可能性──AIとデジタル社会への展望

AIやオンライン販売を活用し、「支援から共創へ」。利用者・地域・企業がつながる新しい就労の形を模索しています。3Dプリンタやデジタルデータ製品などの制作を通じて、“働く”の可能性をさらに拡げていきます。



登壇資料の無料配布──現場で使えるヒント集

📘 資料タイトル:「働くを通したエンパワメント~就労支援B型事業所を運営するOTの実践~」

作業療法士・支援員・ご家族の方にも役立つ、実践的な内容。3Dプリンタ支援の構造、段階的アプローチ、支援と事業の両立まで丁寧に解説。

👉 無料ダウンロードはこちら



今後の展望──「支援から共創へ」

テクノロジーを“便利な道具”としてだけでなく、“つながりを生む手段”に。誰もが自分の力を発揮できる社会を目指して、これからも挑戦を続けます。


まとめ

エンパワークファクトリーでは、作業療法士の専門性と温かいチーム支援を通して、“働くこと”を自分らしく続けられる環境を提供しています。



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