川崎区の「2025福祉まつり」に出展!3Dプリンタ実演で地域とつながる就労支援B型事業所
- エンパワークファクトリー
- 5 日前
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2025年11月8日(土)、川崎区社会福祉協議会が主催する「2025福祉まつり」が川崎市教育文化会館で開催されました。
エンパワークファクトリー(就労継続支援B型事業所)も、地域との交流を目的に出展し、3Dプリンタの実演・作品販売・事業所紹介・ミニワークショップを行いました。
今回の参加を通して、地域の方々に当事業所の取り組みを直接お伝えできたこと、そして利用者・スタッフ・ボランティアが一体となって運営できたことは、私たちにとって大きな意味のある一日となりました。

第1章 地域福祉の祭典「2025福祉まつり」とは
「福祉まつり」は、川崎区社会福祉協議会が中心となり、地域の福祉団体・障害福祉サービス事業所・ボランティアグループなどが参加する年に一度の大規模イベントです。会場には地域住民、障がい当事者、福祉関係者、行政職員など、幅広い層の人々が集まり、ブース展示や体験コーナー、ステージイベントを通して、福祉をより身近に感じられる場となっています。
「福祉」という言葉は少し堅く聞こえますが、このまつりはもっと温かく、生活の延長線上にある“人のつながり”を感じる場所です。来場者は「支援する側・される側」という関係を越えて、互いに関心を持ち、笑顔で交流する姿が印象的でした。その中で私たちエンパワークファクトリーも、就労継続支援B型事業所としての活動を紹介しながら、地域とつながる貴重な時間を過ごしました。

第2章 エンパワークファクトリーの出展内容
今回、エンパワークファクトリーが準備したブースは、ものづくりの魅力と就労支援の両方を伝える構成にしました。内容は次の4つです。
3Dプリンタ作品の販売
3Dプリンタの実演デモンストレーション
事業所紹介パネル展示・チラシ配布
ミニワークショップの開催
当日は、実際に3Dプリンタ本体を会場に持ち込み、その場で作品を制作。ヘッドが動きながら樹脂を積層していく様子に、多くの来場者が足を止めてくださいました。「これがB型事業所の活動なんですか?」「3Dプリンタって思ったより静かなんですね!」といった声もあり、テクノロジーを活用した就労支援に興味を持ってもらえたことを実感しました。
作品販売コーナーでは、利用者さんが制作したキーホルダーや小物、インテリアオブジェなどを展示。手に取った来場者から「かわいい」「精度が高いですね」といった反応をいただき、利用者さんのモチベーションにもつながりました。


第3章 準備の裏側と利用者さんの挑戦
今回の出展にあたり、もっとも力を入れたのが「ワークショップ運営の準備」です。事前に事業所内で、利用者さんが来場者にどのように説明するか、どんな流れで進めるかを一緒に練習しました。使用する素材や道具の扱いなどを一つひとつ確認し、安心して当日を迎えられるようにしました。
利用者さんは少し緊張しながらも、「自分の役割」を意識し、真剣に取り組んでくれました。当日はワークショップの受付や作業補助を担当し、笑顔で来場者と関わる姿がとても印象的でした。
こうした成長の瞬間が、B型事業所の活動の醍醐味です。作業の上達だけでなく、“人との関わり”を通じて自信を積み重ねていく。今回の出展はまさにその一歩だったといます。

第4章 スタッフ・ボランティア・利用者のチームワーク
今回の出展は、スタッフ1名・ボランティア3名・利用者1名という小さなチームで運営しました。限られた人数ながらも、それぞれの得意を生かし、協力しながらスムーズに進行できたのは大きな成果です。
ボランティアの方々は、物販や来場者対応を明るくサポートしてくださり、会場の雰囲気を和ませてくれました。利用者さんも、自分が説明したことを来場者が理解してくれると嬉しそうに笑顔を見せてくれます。その瞬間、支援という枠を越えて“仲間としてのつながり”を感じることができました。
また、イベントを通してスタッフ自身も多くの学びを得ました。「外に出る」ことで、地域にどう受け止められているのか、福祉の現場がどんな期待を寄せられているのかを肌で感じられたのです。事業所内だけでは見えない視点を得られることが、こうした出展の最大の価値だと感じています。

第5章 地域との関係を広げる「発信」の力
福祉まつりのようなイベントは、単なる出展の場ではなく、「地域とつながるための発信の場」でもあります。エンパワークファクトリーでは、日々の活動を積極的に外へ発信し、地域に理解を広げることを大切にしています。
3Dプリンタを活用した就労支援という取り組みは、まだ一般にはあまり知られていません。しかし、実際に作品を見ていただくことで、「障がいがあってもこんな高度なものづくりができるんだ」という驚きや関心が広がります。それは偏見や固定観念をやわらげ、障がいのある方の可能性を伝えるきっかけになります。
私たちは“福祉を見せる”ことを恐れず、むしろ積極的に地域の中で共有していきたいと考えています。小さな展示やイベント参加を重ねることで、地域の方が自然と「エンパワークファクトリー」の名前を知ってくださるようになる。それこそが、共生社会の実現に向けた第一歩だと思っています。
第6章 今後の展望と地域への想い
今回の「2025福祉まつり」出展を通して、地域の方々に当事業所の存在を知っていただく大きなきっかけが生まれました。
一方で、私たち自身も「地域の中でどう見られているか」「もっと伝えるべきことは何か」を見つめ直す良い機会になりました。
今後は、今回の経験を活かして地域連携をさらに広げていきたいと考えています。
たとえば、地域の学校との交流授業、企業との共同制作、他事業所との合同展示など、3Dプリンタやデジタル技術を介して人と人がつながる場を増やしていく計画です。
また、利用者さんにとっても「社会の中で自分が役割を果たしている」と実感できる機会を、今後も積極的に提供していきます。作品を販売し、説明し、地域の方に褒めてもらう。その経験が自信につながり、日々の活動へのモチベーションを高めることができるからです。
地域と共に成長し、地域に支えられ、地域へ恩返しをする。それがエンパワークファクトリーの目指す形です。
まとめ
「2025福祉まつり」への出展を通して、私たちは改めて“地域とともにある就労支援”の大切さを実感しました。3Dプリンタの実演やワークショップをきっかけに、多くの方が福祉の現場に関心を持ってくださったこと、そして利用者さん自身が自信を持って地域の中で役割を果たしたこと。そのすべてが、エンパワークファクトリーの大きな成果です。
これからも地域の方々と一緒に、障がいのある方が自分らしく働き、活躍できる社会を目指して活動を続けていきます。ぜひ、エンパワークファクトリーの取り組みを直接見て、感じてみてください。
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内部リンク
📸 作品紹介はこちらInstagram:@enpoworkfactory
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